Kasey Voice
EXERCISE GUIDE

ボイストレーニングの練習ガイド

楽に出せる音域を選び、目的と注意点を読んでから練習します。各項目は指導者と確認して使うための練習案です。医療行為や診断を行うものではありません。

音域と換声点の設定

低め・中間・高めは開始時の目安で、声種の判定ではありません。その日に無理なく歌える最低音・最高音を選びます。換声点は音型の配置に使う目安であり、自動測定した値ではありません。

伴奏の使い方

4拍のカウントの後、画面の音型に合わせて選んだ音節で歌います。音型の間は休みます。テンポを変えるときは一時停止してください。ピアノは音程とタイミングのガイドであり、発声方法のお手本ではありません。

01

リップロール

唇を軽く振動させて5音を往復

目的

発声前の軽いウォームアップ。息と声が無理なく続く感覚を確かめます。

気をつけること

唇を押し固めず、楽な音量で。振動が止まっても息を強く押し出さないでください。

TIPS

難しい場合は V または Z の持続音に替えてみましょう。

音節: Lip trill

02

ハミング

小さな音量で3音を往復

目的

短い音型で声の出だしと音程のつながりを確認します。

気をつけること

顎や舌を固めず、鼻に強く押し込む感覚を作らないでください。

TIPS

口を閉じるのは軽く。途中で一度脱力してやり直せます。

音節: M · N · NG

03

V・Z の持続発声

息と声をつないで5音

目的

摩擦音を使い、音が途切れない穏やかな発声を探します。

気をつけること

歯や唇を強く押しつけないでください。長く続けることを目標にしません。

TIPS

1音ずつ区切らず、一息の範囲でつなげます。

音節: V · Z · UU

04

NG でつなぐ

換声点付近を小さな音量で往復

目的

声区の移行を観察する練習。登録した換声点に近い範囲へ音型を配置します。

気をつけること

地声の音量や重さを高音まで維持しようとせず、苦しい高さは下げます。

TIPS

sing の最後の ng を目安に。舌の奥を押し上げすぎないようにします。

音節: NG · M · UU

05

MUM の5音

子音から母音へ滑らかにつなぐ

目的

母音になったときも発声の楽さを保ち、声のつながりを確認します。

気をつけること

低音で強く押した発声を、そのまま高音へ持ち上げないでください。

TIPS

小さめの音量から。唇を開く瞬間に力みが増えないか観察します。

音節: MUM · MU · MO

06

WOO の下降

軽い声から下へつなぐ

目的

下降する音型で声区のつながりを探します。

気をつけること

高い開始音が出しにくい場合は上限を下げます。息漏れを無理に止めないでください。

TIPS

口をすぼめすぎず、音ごとに声を押し直さないようにします。

音節: WOO · UU · NOO

07

GEE のアルペジオ

1オクターブの音型で移行を確認

目的

広い音程で声の切り替わりを観察します。短い音域の練習が楽になってから使います。

気をつけること

G を強く打ちつけないでください。1オクターブが楽に出る範囲だけで行います。

TIPS

1音ごとに大声にせず、音量を揃えることを目安にします。

音節: GEE · GU · GI

08

NOO のオクターブ

跳躍する音程を軽くつなぐ

目的

離れた音へ移るときの力みを確認する練習です。

気をつけること

高音へ跳ぶ直前に息を押さず、届かなければ音域を下げます。

TIPS

頭を上げて音を取りにいかず、姿勢を自然に保ちます。

音節: NOO · NU · UU

09

母音・子音の5音

よく使う音節で発声を確認

目的

選んだ音節で音程を往復し、発音による出しやすさの違いを確かめます。

気をつけること

母音の形を大きく作りすぎず、顎を押し下げないでください。

TIPS

音節を替えるたびに同じ高さで比べると違いが分かります。

音節: MA · ME · MI · MO · MU · NA · NE · NI · NO · NU

10

ロングトーン

4拍を一息で保つ

目的

同じ音を4拍聴きながら声を伸ばし、音の揺れを自分で確認します。

気をつけること

息を使い切るまで続けず、足りなければ早めに止めます。

TIPS

伴奏は拍ごとに同じ音を鳴らします。声は区切らず伸ばします。

音節: AA · EE · II · OO · UU

11

音階と滑舌

音の粒を揃えて往復

目的

音程と発音のタイミングを揃える練習です。

気をつけること

速さよりも楽さと明瞭さを優先。舌や顎が固まるならテンポを下げます。

TIPS

最初はゆっくり。無理なく揃うテンポを保存しましょう。

音節: LA · LI · DA · DI

12

軽い下降ハミング

練習の最後に短く確認

目的

小さめの音量で低い方へ移り、今の声の出しやすさを確認します。

気をつけること

疲れている場合は追加の発声をせず、そのまま休みます。

TIPS

練習前と感覚を比べましょう。違和感がある日は切り上げます。

音節: M · UU · V

痛みや声のかすれがあるときは休み、続く場合は耳鼻咽喉科などに相談してください。

参考資料: NIDCD · ASHA